地球に線を引くのは、人間だけ。
地球を宇宙から見ると、どこにも国境はない。青く美しい星があるだけだ。
その青い海の生物は、どこに行こうが自由だ。
鯨は1年かけて地球を一周する。そんなことをよそに、人間だけが
相変わらず精神的進歩もせず、勝手に地球上に架空の線を引き争う。
些細ないざこざが、格好なファシストのえさになり、やがて多くの人の生命を犠牲にする。
そうして又、なんて愚かなことをしたんだと気づく。が、そのときはすべてが失われた後だ。
領海で勝手に人間がいがみ合っても、取られる魚にとってはどっちも敵でしかない。
神は、あえて他の民族の言語を分かち意思の疎通が不便なようにしたという。
だが、ネットの翻訳ソフトは、その壁を日々崩しつつある。
その気になれば、地球の裏側の人とも知り合える。
そもそもネットに国境などない。他の国の文化を理解し、他を憎むより敬う。
地球の資源が有限で、他の生物の尊い犠牲の上に人類が
この先生きていくには、国家エゴという概念がいかに無意味なことがわかる。
だから世界中の平和を祈る、国境無きネットの住人よ。
何が本当に大切かを、彼らにわからせよう。