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電子制御の過信

電子制御の過信

シンドラー社製(スイス)のエレベーターで先日死亡事故がおき、強制捜査となった。
ここでも、ハインリッヒの法則(大きな事故の前には小さな事故が重なる)は
生きてしまった。小さなトラブル時に徹底的に対処していればこういうことも無かった。
港区公団はなぜエレベーター管理業務をおろそかにしたのか。
これから遺族や住民に納得いく説明を求められるだろう。
人間は完全ではない。だから人間が完全だと思うコンピュータ管理も
結構トラブルを起こす。誤作動を頻繁に繰り返すマシンに対して、対処できるのは
人間しかいないのだ。管理、保守点検も業務の一つだろう。
このシンドラーという会社、国内では知られていないが海外では有名でシェア2位だそうだ。
三菱とも提携している。
考えるに、機械室は非常に温度変化が激しいのではないか。
特に日本は高温多湿で日本製のエレベータは、その辺も考慮して作られている。
その辺、当初から誤作動があるのだから、日本仕様になっていないのだろう。
世界でのシェアがどうであろうと、現にトラブルが200件以上起きているのだから
製造責任はあるに決まっている。
今回どんないきさつで導入したか知らないが公団である以上
入札だろう。で、何回もあった事故に対して真摯に対応したのか、これから問われるところだ。
高層マンション、4階建て以上のビルにはエレベーターが義務付けられている。
この際エレベーター製造会社と、管理会社はたとえ日本製でもいっせいに点検し、業務を見直すべきだ。
それで金を取っているのだから。又、高層マンションに住む住民で体が悪い人にとって
エレベーターはライフラインだ。
それと地震の時は、ビルの数に対してトラブルは処理しきれない。
そのとき脱出できる機械式のシステムも必要だ。
停電だと、コンピュータは機能を真っ先に失う。
茨城の信号機故障、新潟の防災シャッター事故
これらは、エレベーターをはじめコンピュータ制御
に慣れきった、人間への警告かもしれない。
by forceyoshi | 2006-06-08 00:13 | 生活
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