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登校拒否問題

登校拒否問題

数年前亡くなった友人は、学校法人の理事長をやっていた。

この学校法人の前進は、学習塾で一から起こし学校法人を後に取得した。

主に今のように問題化される前から、小さいながら登校拒否児や問題生徒を預かり

社会生活を身につけさせ、学校を卒業させたり、就職、進学など進路の面倒を見ていた。

いつもは実におおらかな人だったが、理想の授業のためなら

六法全書片手に旧文部省とも喧嘩する熱血漢だった。

私とは、パンフデザインやポスターデザインをした関係で

個人的に急速に親しくなり、関係団体の理事を引き受けることになった。

そこで、良く話題になったのが、ネットが発達した情報化時代において

果たして今のハコモノ教育が、必要かということだった。

ハコモノ教育とは、学校という箱に生徒を来させ、生徒を集団管理して金を取る方法だ。

今や寺子屋以降延々と続くこの方法が、唯一の方法ではあるまいという事だ。

生徒は皆、当然違うにもかかわらず、テストの記憶力というものさしで評価してしまう。

それについていけない子供、いじめや個人的事情で友人ができない

社会適応力に欠けた子供に、勝手に大人や教師がレッテルを貼ってないかということだった。

教育は昔から一方で、生産労働者育成という側面を持っていた。

だから情報化時代においては、子供でもいち早くその疑問に気づき

型にはめられるのはごめんだと、登校拒否する子供も増えていく。

高校なら中退だが、中学は義務教育だから本来中退は無いはずだが

現実に登校拒否は増えているのが実態で、何とか卒業させようと

親が駆け込んでくるのが実態だ。

そのレベルは、高校ではさらに10万人規模で加速する。

昔では考えられないことだが社会や教育の質を考えると、それが今の本当の現実だ。

その学校では、基本的に学力があっても集団生活になじめない子は、

マンツーマンに近い形で学習スケジュールを親と相談して面倒を見る。

毎日、ハコモノの学校に来る必要はない。与えられた課題をこなし、

教師と相談しながら学力を上げていく。

単位取得し、卒業できるよう柔軟に時代にあった科目を創設している。

例えば,茶道でも作法を学ぶという行為と文化は学習にとって

有効なので単位として認めている。

音楽が好きな子は、それに特化してもよい。

運動が好きな子はサッカーなどでも良い。サッカーはチームワークがとても大事だからだ。

学校法人なので中学生は卒業でき、高校生は一般大学に編入試験を受けられる。

実際、いじめに会い登校拒否していた子が、同じような立場の子や

留学生たちと国や文化の相違を学び、倫理観をもった先生の粘り強い教育で

自分の才能を発見し、音大や外語大、電通大など有名大学に入学した事例多々ある。

ここでは、高校教師のOBを多く使ったり、その学校の生徒だった人間を

理事長が自ら教育し、教師助手から教師にしたりしていた。

いち早くPCを各生徒に与え、学校に来れない時は授業をPC経由で

行ったりしていた。

要は、生徒に合わせた教育をいかにできるかで、生徒の登校拒否は実は

旧態依然の学校のあり方を問われているのだ。
by forceyoshi | 2006-10-19 01:49 | 生活
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