ヤラセはいかん
教育基本法に関わるタウンミーティングで、文科省の仕込み、サクラによる
ヤラセ発言が発覚した。
これを報じたのは読売、日テレでいつもちょうちん報道ばかりにしては
少しはまともになったのかとも思うが、真意はなぞだ。
良くマーケッテイング手法として、サクラを使い開店前に行列をさせたり
商品のすばらしさを吹聴する手はある。
だが、教育に関わることで主催者側が、反教育的なことをやってよいわけがない。
台本を読ませるなら、それはミーティングではなく芝居だ。
反教育的な姿勢の人間が愛国心なんぞ持ち出して、教育論を唱えるのがそもそも間違いだ。
他のバウチャーや教員免許更新も、思想信条を統制するなら、ファッショで何の意味もない。
そうではなく、教育選択肢を広げる手段として、あくまで生徒や保護者側の選択としてあるなら
良いということだ。ココを取り違えてはだめだ。
現実では、必修科目未修問題や、いじめを苦に自殺予告、自殺と殺人予告まで起きているのが実態だ。
こちらの解決法を早急に盛り込むことの方が先決だろう。
教育は学校と家族の問題でもある。必修科目に関しては、これは明らかに学校側に
問題があるが、いじめに関しては、両方の責任だ。日頃からいじめは恥ずべき行為だと
親が教育しているか、学校側は生徒の行動をきっちり把握しているか
そういう議論をタウンミーティングで行えば実りのあるものになる。
予定調和なスジガキなど無用だ。
内閣府は官房長官が「遺憾で二度とこのようなことはしません」とコメントしたが
是非守ってもらいたい。それと、政治の場にこのような姑息なマーケッティング手法を
持ち込むのは金輪際やめた方が良い。